「こち亀」全201巻の表紙にいちばん多く登場するのは誰? 数えてみたら両さん不在の表紙が16冊あった
9月4日に「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の5年ぶりの新刊、202巻が発売されます。その前に済ませておきたい宿題がありました。こち亀の単行本の表紙には、いったい誰が何回登場しているのか、という素朴な疑問です。
表紙の主はもちろん両さんです。ただ、半世紀続くシリーズともなれば、両さんが主役の座を譲った巻もあるはず。連載50周年で盛り上がるこの機会に、集英社の公式書影を頼りに、既刊201巻の表紙を編集部で1冊ずつ数えてみました。
結論から言うと、両さんの表紙登場は201巻中185回。つまり16冊の表紙には両さんがいません。誰が両さんから表紙を奪ったのかも含めて、結果を発表します。
数え方のルール
集英社の公式サイトに掲載されている1巻から201巻までの書影を、1冊ずつ目視で確認しました。変装した両さんも、少年時代の勘吉も、フィギュアや5000円札の肖像になった両さんも、描かれていれば1回と数えています。カバー裏と中表紙は対象外です。大人数の群像表紙は判別できた範囲でのカウントのため、細部には多少の誤差があり得ます。その前提でお楽しみください(スマコミ編集部調べ)。
表紙登場回数ランキング(全201巻・スマコミ編集部調べ)
| 順位 | キャラクター | 表紙登場回数 |
|---|---|---|
| 1 | 両津勘吉 | 185回 |
| 2 | 秋本・カトリーヌ・麗子 | 63回 |
| 3 | 中川圭一 | 52回 |
| 4 | 麻里愛 | 22回 |
| 5 | 擬宝珠纏 | 20回 |
| 6 | 擬宝珠檸檬 | 19回 |
| 7 | 大原大次郎 | 16回 |
| 8 | 本田速人 | 13回 |
| 9 | 磯鷲早矢 | 7回 |
| 10 | 寺井洋一 | 6回 |
11位以下はボルボ西郷が5回、左近寺竜之介が4回、日暮熟睡男が3回でした。両さんの185回は全体の9割超。ただし皆勤ではなかった、というのが今回いちばんの発見です。
2位の麗子は63回で、およそ3冊に1冊のペースで表紙に立っています。3位の中川が52回で続き、両さんを含めたトリオが表紙の定番だったことがうかがえます。一方で意外に少ないのが大原部長の16回。毎日隣で働いているのに、表紙への採用率では麻里愛や擬宝珠家の姉妹に抜かれています。
最少の日暮熟睡男は3回で、登場したのは134巻・144巻・186巻。いずれも日暮のエピソードが収録された巻です。オリンピックの年にしか起きない男は、表紙でも安売りしませんでした。
両さんがいない表紙は16冊
では、両さん不在の16冊を一覧でどうぞ。
| No. | 巻 | 表紙を飾った顔ぶれ |
|---|---|---|
| 1 | 47巻 | 麗子(バラに囲まれたパステル画) |
| 2 | 108巻 | 特殊刑事課の面々(左近寺・ボルボ西郷ほか) |
| 3 | 122巻 | 麗子(ジュースを片手にしたカット) |
| 4 | 124巻 | 麗子と麻里愛 |
| 5 | 133巻 | 磯鷲早矢(弓を引く姿) |
| 6 | 166巻 | 麗子(南国の水着姿) |
| 7 | 169巻 | 擬宝珠纏と檸檬 |
| 8 | 179巻 | 麗子(少女マンガ風タッチ) |
| 9 | 183巻 | 和装の女性(「蝶の旅の巻」) |
| 10 | 184巻 | 擬宝珠纏と檸檬(紅葉の散歩道) |
| 11 | 185巻 | 麗子(京都の桜と色鉛筆画) |
| 12 | 188巻 | 麗子(サンタクロース姿) |
| 13 | 189巻 | 麗子(リゾートの夕日) |
| 14 | 192巻 | 中川(金色のスーツ) |
| 15 | 195巻 | 擬宝珠檸檬(REMONロゴ) |
| 16 | 196巻 | 擬宝珠纏(超神田寿司の仕事着) |
初めて両さんが表紙から消えたのは47巻で、バラに囲まれた麗子のパステル画でした。その後100巻を過ぎるまではほぼ皆勤に戻ります。不在16冊のうち14冊は100巻以降に集中しており、キャラクターの層が厚くなった連載後半の変化が、そのまま表紙に出ています。
16冊の内訳で最多は麗子で、単独と2人表紙を合わせて8冊。終盤は192巻の中川、193巻の両さん、195巻の檸檬、196巻の纏と、キャラクターの単独表紙がローテーションのように続いていました。200巻の直前まで、新しい見せ方を試していたわけです。
表紙には50年の歴史がそのまま出る
あらためて201枚を並べて眺めると、表紙はそのまま作品の年表でした。初期はほぼ全巻が両さんの一人舞台で、日本刀や拳銃を構えたハチャメチャ期の空気が濃厚です。
50巻を過ぎると下町の風景にたたずむ表紙が増え、100巻、134巻、156巻、200巻といった節目の巻では総勢10人超の全員集合が恒例になります。100巻以降は麗子・麻里愛・擬宝珠家の女性陣が主役を張る巻が増え、作風の広がりが表紙にも表れていました。
そして9月の202巻です。この目線で書影を見ると、誰が選ばれたのかだけで一杯やれます。発売日を楽しみに待ちましょう。人気投票で誰が上位かをまとめた記事と、50周年ニュースのまとめもあわせてどうぞ。
201枚の表紙は、並べれば50年分の年表になる
今回数え直して確信しましたが、こち亀は表紙だけでも面白いマンガです。全巻セットを本棚に並べれば、背表紙と表紙で昭和・平成・令和の50年をたどれます。読み返す派も、飾る派も、まずは在庫からどうぞ。
マンガ棚は表紙の見せ方で滞在時間が変わる
201巻を数えて実感したのは、表紙の情報量の多さです。施設のマンガコーナーでも、背表紙だけの詰め込み棚より、話題作や記念巻の表紙を面で見せる置き方のほうが、お客様の足が止まります。50周年の「こち亀」は、その顔になれる数少ないタイトルです。
スマートコミックは法人・店舗向けのコミックレンタルサービスです。選書だけでなく、棚づくりや入れ替えのご相談にも対応しています。待合スペースの滞在品質を上げたい施設のご担当者様は、料金表・事例資料をご覧ください。
