新生活が始まるあなたへ。人間関係に悩んだら読みたい漫画3選

新生活が始まるあなたへ人間関係に悩んだら読みたいマンガ3選サムネ
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4月からの新生活、特に不安なのは人間関係?

もうすぐ4月。春の足音が聞こえてきそうなこの時期、入学、就職とともに始まる「新生活」の準備を進めている人も多いことでしょう。

新たなスタートはワクワクするものですが、一方拭えない不安もあります。学校の勉強や職場の仕事にちゃんとついていけるか……というプレッシャーはもちろんのこと、一人暮らしを始める人なら家事や料理をやっていけるか、お金は足りるか、のような心配もあるはず。

しかし、その中でも特に心配なことといえば、人間関係ではないでしょうか。例えば、学校の勉強が大変でも親しい友だちができたらそれだけで学校が楽しくなるし、職場がきつくとも助けてくれる先輩や一緒にランチをして発散できる同期がいれば救われるでしょう。よい人間関係は、まさに新生活を充実させる鍵といって過言ではありません。

そこで、今回は学校や会社などで新生活を始めた人々が登場する漫画作品をご紹介。彼らの悲喜こもごもから、新たな環境で人間関係を築くヒントがきっと見つかるはずです。

新生活における人間関係のヒントを掴める漫画3選

■『ワーキングピュア』(小山田容子/2005年~2011年)

まずは、4月から就職する方に読んでほしいワーキングストーリー。「しらゆり銀行駅前支店」で働く銀行員たちが仕事に奮闘したり苦悩したりする姿をオムニバス形式で描いた作品です。

作者が金融会社での勤務経験があるということで、社員たちの勤務姿や仕事の悩みが非常にリアルに描かれているこちらの作品。仕事で苦戦する新入社員や突如異動の辞令が出て困惑するベテラン社員なども登場します。仕事がうまくいかず苦悩する姿や同僚とぶつかったり心を通わせたりする様など、企業で働く人が読んだとき、自身と重ねたり心を揺さぶられたりする瞬間がきっとあるはずです。

■『やまとは恋のまほろば』(浜谷みお/2019年~)

作品の主人公は、地方の大学に通うぽっちゃり女子の三和穂乃香。中学からの友人・友葉と同じ大学に進学した彼女は、垢抜けていく友葉や大学でできた華やかな友人・丹菜らのそばでちょっとした疎外感を覚えています。そんな穂乃香を救うオアシスとなるのが入部したサークル“古研”こと古墳研究会ですが、サークル仲間の飯田や可児江と過ごす中、いつしか恋の予感が芽生えて――?

自己肯定感が低く、友人たちの間でコンプレックスを感じている。古研の仲間たちとは楽しく過ごしているけれど、異性として意識するほどに戸惑う瞬間が増えていく……本作ではそんな穂乃香の心情がとても自然に描かれていて、読んだとき彼女に共感する人は決して少なくないでしょう。不器用ではあるけれど決して卑屈になりすぎず周りとの関係を築いていく穂乃香の日常がじんわり心に響く物語です。

■『たいへんよくできました。』(佐藤ざくり/2014年~2015年)

最後に紹介するのは、中学、高校に進学する学生さんたちにおすすめしたい作品。小学校、中学校といじめにあって不登校になってしまった主人公・野々山ぼたんが全寮制の高校に入学し、「ぼっち」脱却を目指す物語です。

どこか浮き世離れしてスキがあるぼたんはなかなかクラスメイトたちになじめず、意地悪をされてしまうこともあります。それでも、高校でやりなおす!と決めた彼女は友だち作りを諦めません。失敗を繰り返しながらも立ち向かうこのバイタリティーあふれるヒロインがとても清々しい。ぼたんと次第に心を通わせる同級生・甘藤との恋の行方も見どころのひとつです。

3つの漫画で学べるポイント

改めて、今回紹介した3作品で人間関係のヒントになる部分を見ていきましょう。

『ワーキングピュア』は、オムニバスドラマということで、銀行の様々な立場での社員の悩みが描かれています。新入社員が職場で行き詰まりながらも成長するエピソードがあるかと思えば、逆に新人の面倒を見る立場で苦しむ先輩社員を描く回もあり、立場が違えば悩みも違う、というのがよくわかるはず。入社したてで苦戦している人が読んで、「自分を指導している先輩もこんな気持ちなのかな」と気づきをもらえるときもあるでしょう。

『やまとは恋のまほろば』を読んだ人は、居心地の良い場所を見つけるヒントを得られるのではと思います。本作のタイトル“まほろば”は、住みやすい場所、素晴らしい場所という意味ですが、大学デビューした友人に引け目を感じたり、異性から心ない言葉をかけられたりしている穂乃香にとっての“まほろば”となるのが古研。彼女を見た目で判断せず仲間として接する飯田や可児江らと過ごす癒しの場所となっていきます。そもそも穂乃香が古研に入ったのは、とある古墳で心動かされる瞬間があったから。自分の好きなことや心に響くものを大切にして動いていけば価値観を分かち合える人に出会える……というのが、彼女を見ていて感じられるのです。

そして、『たいへんよくできました。』は、友だち作りに励むぼたんから勇気をもらえるとともに、人間関係を築くには時間がかかることがあると教えてくれる物語。劇中でぼたんが友人を作るまでの道は決して平坦ではなく、ただただ前途多難です。それでも、彼女の挑戦は決して無駄にはならず、進み続ける中でやがてぼたんの良さを理解する相手が現れていきます。人と人がわかりあうのは簡単ではないけど、頑張っていればいつかはわかってくれる人がいる。そんなポジティブなメッセージが聞こえてくる作品です。

まとめ – 新生活への不安がない人はおそらくいない。自分なりに進んでいこう

新生活がどんなものになるのか? 未知の場所には誰もが不安を感じるものです。だからこそ、プレッシャーを感じている人は、緊張したり心配したりしているのは自分だけではない、ということを思い出してほしいと思います。

今回、ご紹介した3作品の中には、新生活で戸惑ったり悩んだりしながらもそれなりに毎日をおくる学生や社会人が出てきます。新生活で悩むことがあったとき、彼らの姿を振り返ってみてはいかがでしょうか。漫画のキャラクターたちを参考にして、新たな場所で自分なりに進んでいける方法を見つけていってくださいね。

(執筆: 田下愛)

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