保養所の利用率を上げるには?——施設の魅力を高める5つの施策と、手間をかけずに導入できるコンテンツ活用法

「保養所を持っているが、利用率が低い」「年々使う社員が減っている」——企業の総務・福利厚生担当者からよく聞く悩みです。
保養所の利用率が下がる理由ははっきりしています。「行っても特にやることがない」「家族を連れて行くには設備が古い」「場所が限られるので飽きた」。従業員のライフスタイルが多様化する中、ただ「安く泊まれる場所」を用意するだけでは利用されません。
しかし、保養所を閉鎖すれば福利厚生の目玉が一つ消え、従業員満足度に影響します。大規模な改装に予算をかけるのも現実的ではない。必要なのは、「少ない投資で、行きたくなる理由を作る」ことです。
本記事では、保養所の利用率を改善する5つの施策を、コストと効果のバランスを重視して紹介します。
なぜ保養所の利用率は下がるのか
保養所の利用率が低下する構造的な要因は3つあります。
「場所が固定されている」こと。自社所有の保養所は1〜2ヶ所に限られるため、何度か行くと新鮮味がなくなります。旅行先を自由に選べる時代に、場所が決まっている保養所は選択肢としての魅力が薄れがちです。
「施設が古くなっている」こと。バブル期に建設された保養所は築30年を超えるものも多く、設備の老朽化が進んでいます。内装や水回りが古いと、特に若い世代の従業員が「行きたい」と思いにくい。
「滞在中にやることがない」こと。観光地に隣接していればまだしも、施設内で過ごす時間が長い保養所では「何をして過ごすか」が問題になります。テレビと布団しかない部屋では、家族連れの滞在は厳しい。
この3つのうち、場所の変更や大規模改装はコストがかかりますが、「滞在中の過ごし方を豊かにする」ことは、比較的低コストで実現できます。
施策① 共用スペースにマンガコーナーを設置する
保養所の利用率改善で最も即効性が高く、コストも抑えられるのが、共用スペースへのマンガコーナーの設置です。
マンガは年齢・性別を問わず楽しめるコンテンツであり、「子どもが夢中になってくれるので大人もゆっくりできた」「雨の日でも退屈しなかった」「夜、家族でマンガを読んで盛り上がった」といった反応が得られやすい。保養所の口コミで最も多い不満である「やることがない」を直接解消します。
導入にあたっては、購入・管理・入れ替えの手間が課題になりますが、法人向けのマンガレンタルサービスを活用すれば、選書・配送・定期入れ替え・在庫管理について、施設管理者の負担はほぼゼロにすることができます。新刊の配送も自動で行われるため、「いつ行っても同じラインナップ」という飽きの問題も解消されます。
スペースは畳3〜4畳分あれば十分。ロビーや食堂の隅に本棚を設置するだけで始められます。
施策② Wi-Fi環境の整備とワークスペースの設置
保養所の利用ハードルを大きく下げるのがWi-Fi環境の整備です。「Wi-Fiがない」「電波が弱い」は、利用を避ける理由の上位に来ます。
特にリモートワークが普及した現在、「保養所で1日だけリモートワーク+残りは家族でのんびり」というスタイルが成り立ちます。ロビーの一角にテーブルと椅子、電源コンセントを用意するだけで、簡易的なワークスペースになります。
Wi-Fiの設置コストは、光回線の開通とルーター設置で初期費用数万円+月額数千円程度。保養所の利用率改善に対する投資としては、非常にコストパフォーマンスが高い施策です。
施策③ BBQ・焚き火・アウトドア体験の導入
保養所の多くは自然豊かな立地にあります。この環境を活かし、BBQセットの常設、焚き火台の設置、近隣の体験アクティビティ(カヤック、釣り、農業体験等)の案内を充実させることで、「保養所に行く理由」が増えます。
BBQコンロと炭、食器セットの常設は初期投資5〜10万円程度。焚き火台は1〜2万円程度で導入可能です。季節ごとの体験メニュー(夏のBBQ、秋のキノコ狩り、冬の鍋パーティー等)を社内イントラに掲載するだけでも、利用意欲を刺激する効果があります。
施策④ 内装・水回りのピンポイント改善
全面改装は難しくても、「最も不満の声が大きい箇所」だけを改善するアプローチは有効です。
保養所でゲストの不満が集中するのは「水回り」です。古いトイレをウォシュレット付きに交換する、シャワーヘッドを交換する、バスルームの照明を明るくする——こうしたピンポイントの改善は1ヶ所あたり数万円〜十数万円で実施でき、利用者の満足度に直接効きます。
清掃の頻度と質を上げることも、コストをかけずに印象を改善する方法です。「古いけれど清潔」と「古くて汚い」では、利用者の評価が大きく変わります。
施策⑤ 利用促進の「きっかけ」を作る
施設を改善しても、そもそも「保養所の存在を忘れている」従業員が多ければ利用率は上がりません。
利用促進のきっかけ作りとして、四半期に1回、社内メールやイントラで「今の季節の保養所の魅力」を発信する(桜・紅葉・雪景色等の写真付き)。利用者の声や写真を社内報やSlack等で共有する。予約手続きをオンライン化し、スマホから3ステップで完結するようにする。家族連れ向けの「マンガ読み放題+BBQプラン」のようなテーマ設定をして、イベント感を演出する。
利用のハードルを下げ、「行ってみたい」と思わせるきっかけを継続的に作ることが、設備改善と並ぶ重要施策です。
まとめ
保養所の利用率改善は、大規模な改装がなくても着手できます。マンガコーナーの設置、Wi-Fi環境の整備、アウトドア体験の導入、水回りのピンポイント改善、利用促進のきっかけ作り。この5つの施策は、いずれも比較的低コストで始められるものです。
まずは「従業員が保養所を使わない理由」を社内アンケートで把握し、最もコスパの高い施策から1つ着手してみてください。
マンガコーナーの導入については、法人向けのマンガレンタルサービス「スマートコミック」が、保養所を含む宿泊施設への導入実績を多数持っています。選書・配送・入れ替えをすべて委託できるため、施設管理者の手間をかけずにコンテンツの充実が実現できます。
