『映画ちいかわ』×セブンで作中グルメ全10品が現実に! 現実で食べられたマンガ飯コラボ7選

2026年7月24日に公開される『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』とセブン-イレブンのコラボレーションで、作中に登場するグルメ全10品が、7月21日から全国のセブン-イレブンで順次発売されます。「島二郎のスパイスの効いたカツカレー」や「限定島ラーメン まぐろダシのしょうゆ味」「くりまんじゅうのソース焼きそば」「島フルーツパフェ」など、映画の世界に出てくる食べ物が、そのまま手に取れる商品になって店頭に並びます。LINEを使ったレシートキャンペーンやスタンプラリーも同時に実施されます。

作品のなかでキャラクターが食べていたものを、現実の自分も味わえる。この「マンガ飯コラボ」は、いまや新作映画の公開やアニメ化のたびに見かける、定番の盛り上げ方になりました。今回はちいかわのニュースを入り口に、作中グルメが現実で食べられるようになった事例を振り返ってみます。

目次

なぜ作中グルメは、こんなにも心をつかむのか

マンガやアニメの食事シーンは、単なる腹ごしらえの場面ではありません。キャラクターが何をどう食べるかには、その人となりや、物語の舞台となる世界の空気がぎゅっと詰まっています。だからこそ読者は、湯気の立つ一杯や豪快なごちそうを見て、「いったいどんな味なのだろう」と想像をふくらませます。その想像を、現実の自分の舌で確かめられること。それが、マンガ飯コラボがこれほど愛される一番の理由です。

かつて、こうした再現グルメは都市部のコラボカフェで期間限定に楽しむものでした。それがいまでは、全国どこにでもあるコンビニの棚にまで広がっています。特別なイベントに足を運ばなくても、いつもの買い物のついでに作中の味を手にできる。マンガ飯コラボは、ここ数年で一気に身近な存在になりました。

背景には、マンガやアニメを入り口にした食への関心の高まりがあります。人気作の食事シーンがSNSで切り取られ、「これを食べてみたい」という声が広がる。企業側もそれに応えるように、商品化やコラボメニューを次々と打ち出してきました。作品のファンにとっては好きな物語を味わう体験になり、店側にとっては話題づくりと集客につながる。作り手と食べ手、双方にとって嬉しい仕組みが、この文化を定着させてきました。

作中グルメが現実で食べられた、7つのコラボ

それでは、実際にどんな作品の、どんな食べ物が現実の商品になってきたのか。ちいかわの前例もふくめて、代表的なコラボを見ていきます。

『ちいかわ』×セブン-イレブン。中華まんから映画の島グルメへ

実は、ちいかわとセブン-イレブンのコラボは今回が初めてではありません。2024年12月には作中の食べ物をイメージした商品が8品登場し、2025年12月にはそれが15品へと拡大しました。中華まんやおむすび、スイーツなど、キャラクターたちが口にしていたメニューが少しずつ現実に増えてきた流れがあります。今回の映画コラボは、その路線をさらに押し広げ、作中グルメを全10品そろえた集大成ともいえる内容です。

今回のラインナップは実にバラエティ豊かです。「島二郎のスパイスの効いたカツカレー」や「あの屋台のケバブチキン」といった腹ごたえのある一品から、「屋台風たこやき」「じゃがバター&マヨネーズ」のような縁日気分の軽食、さらに「島フルーツパフェ」「ピンクパッションピタヤスムージー」といった彩り豊かなスイーツやドリンクまで、映画の舞台となる島の空気がそのまま食卓に運ばれてくるような顔ぶれです。食べ物だけでなく、チャームやクリアファイルといったオリジナルグッズも数多く用意され、作品世界を丸ごと楽しめる内容になっています。

『鬼滅の刃』×ローソン。キャラの好物が販売数1位に

2020年、ローソンは『鬼滅の刃』とのコラボで「炭治郎の漆黒炒飯風おにぎり」や「禰豆子の竹パン」などを発売しました。おにぎりやパンはカテゴリの販売数で連日1位を獲得するほどの人気でした。同時に登場した和菓子「食べマス 鬼滅の刃」では、炭治郎の傷跡や耳飾り、禰豆子の市松模様までを練り切りで再現。キャラクターの姿を、そのまま食べられる形に落とし込んだ点が話題になりました。

『ダンジョン飯』コラボカフェ。あり得ない料理を本物の食材で

2024年にアニメ化された『ダンジョン飯』(九井諒子/KADOKAWA)のコラボカフェは、この文化の到達点ともいえる存在でした。作中の「迷宮グルメ」を、あえて珍しい食材で忠実に再現したのです。「レッドドラゴンのビッグステーキ」にはワニ肉を、羊のような植物「バロメッツ」にはニュージーランド産のラム肉を使うなど、本来なら空想でしかない料理を実際に口にできるようにしました。その徹底ぶりがSNSで大きな反響を呼びました。

『ゴールデンカムイ』。作中のネタごと商品化したオソマ

『ゴールデンカムイ』(野田サトル/集英社)では、作中で主人公の杉元が独特の言い回しで評した味噌が、そのユーモアごと「食べていいオソマ」という山椒みそになって商品化されました。北海道の観光地や通販で販売され、物語のワンシーンをそのまま土産物に変えた例といえます。食のシーンが作品の魅力を担うグルメ寄りの作品ならではの展開です。

『ONE PIECE』サンジの満腹ごはん。作中料理を家庭で

コラボは、店で買う楽しみだけにとどまりません。『ONE PIECE』(尾田栄一郎/集英社)では、公式レシピ本『ONE PIECE PIRATE RECIPES 海の一流料理人 サンジの満腹ごはん』が刊行され、作中に登場する料理を家庭で再現できるようになりました。監修は、映画『かもめ食堂』などの料理を手がけた飯島奈美さん。作中飯を、読者が自分の手で作って味わう文化を根づかせた一冊です。

『きのう何食べた?』。シロさんの家庭料理を実際に作る

よしなが ふみさんの『きのう何食べた?』(講談社)でも、作中でシロさんが作る家庭料理をそのまま作れる公式レシピ本が刊行され、シリーズ累計40万部を超える人気となりました。カレイの煮つけやバターチキンカレーなど、物語のなかで登場したメニューが、該当エピソードとあわせて紹介されています。日々の食卓に作品の世界がそっと入り込む、生活に寄り添ったコラボです。

『SPY×FAMILY』×USJ。テーマパークで味わう作品世界

2025年には、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの「ユニバーサル・クールジャパン」で『SPY×FAMILY』(遠藤達哉/集英社)の期間限定フードが登場しました。父ロイドをイメージしたハンバーグのセットや、アーニャの好物であるピーナッツをパイで表現したメニューなど、キャラクターの個性を食に落とし込んだ内容です。テーマパークという体験の場で、作品世界を味覚からも楽しめるようにした取り組みでした。

一覧で見る、マンガ飯が食べられるコラボ

ここまで紹介したコラボを、あらためて整理します。コラボカフェのような限定の場から、全国のコンビニやテーマパーク、家庭のレシピ本まで、作中グルメが現実にあふれ出す場所の広さが見えてきます。

スクロールできます
No.作品コラボ相手・時期現実で食べられた作中グルメの例
1映画ちいかわ 人魚の島のひみつセブン-イレブン(2026年7月)島二郎のカツカレー、限定島ラーメン、島フルーツパフェ など全10品
2鬼滅の刃ローソン(2020年)炭治郎の漆黒炒飯風おにぎり、禰豆子の竹パン、食べマス練り切り
3ダンジョン飯コラボカフェ(2024年)レッドドラゴンのステーキ(ワニ肉)、バロメッツの肋骨肉
4ゴールデンカムイ物販・通販(継続販売)「食べていいオソマ」山椒みそ
5ONE PIECE公式レシピ本(2012年〜)サンジのチャーハン、骨付き肉 など作中料理40品超
6きのう何食べた?公式レシピ本(累計40万部超)シロさんの家庭料理(カレイの煮つけ 等)
7SPY×FAMILYUSJ(2025年)ロイドのハンバーグ、アーニャのピーナッツパイ

こうして並べると、マンガ飯コラボがたどってきた道筋が浮かび上がります。はじめは都市部のコラボカフェで、再現度の高さを楽しむ限定イベントでした。それがコンビニやテーマパーク、レシピ本へと広がり、いまでは誰でも、日常のなかで作中の味に手が届くようになっています。全国のセブン-イレブンで作中グルメ全10品が一斉に並ぶ今回のちいかわ映画コラボは、その最も身近で大衆的な最新形といえます。

面白いのは、再現の方向性が作品ごとに違うことです。『ダンジョン飯』のように空想の料理を本物の食材で忠実に再現するもの、『鬼滅の刃』のようにキャラクターの姿や好物をお菓子に写し取るもの、『ONE PIECE』や『きのう何食べた?』のように読者が自分の台所で作れるようにするもの。どれも入り口は違いますが、行き着く先は同じで、作品の世界を味覚から体験させてくれます。ちいかわの映画コラボも、その豊かな広がりのなかにしっかりと位置づけられます。

個人の皆様へ。作品を読んでから、味わう

コラボ商品は、それだけでも十分に楽しめます。ただ、原作を読んでから味わうと、面白さは何倍にもふくらみます。「あの場面でキャラクターが食べていたのは、これか」と重ね合わせながら口にする一皿は、ただの商品ではなく物語の続きになります。映画の公開前に、ちいかわの原作やここで紹介した作品を読んでおくのがおすすめです。

読んでから味わい、味わってからまた読み返す。作品とグルメを行き来するうちに、好きな物語がいっそう身近なものになっていきます。コラボ商品は、そんな新しい入り口にもなってくれます。

施設運営者の皆様へ。食とマンガは、相性がいい

マンガ飯コラボがこれほど支持される事実は、食とマンガの相性のよさをそのまま物語っています。飲食店やカフェ、フードコート、あるいは料理の提供を待つ待合スペース。そうした食にまつわる場所では、来店したお客様が料理を待つ時間が必ず生まれます。その待ち時間に、おいしそうな食事シーンの詰まったマンガが手元にあれば、待つことそのものが楽しみに変わります。読んで食欲がわき、注文が進むという相乗効果も期待できます。

スマートコミックは、店舗や施設の雰囲気やお客様の層に合わせたマンガの棚づくりを、まるごとお手伝いするサービスです。グルメ作品を中心にそろえるといった目的に応じた選書も可能です。飲食や待合の空間をより居心地よくする一手として、料金プランや導入事例の資料をぜひご覧ください。

  • URLをコピーしました!
目次