日本では、男性の養護教諭（つまり保健室の先生）は100名に満たないそうです。 4万人いるとされている全養護教諭の中ではかなりレアな存在である、「保健室のせんせい」。主人公の保坂先生は、性別が男であるというだけで採用されるのにも苦労しました。かつて自分を救ってくれた養護教諭に憧れて同じ職業に就くも、小学生にとって「男の」保健室の先生は怖い存在のようで──？ 今回は子供相手に四苦八苦しながら、温かい心にさせてくれる先生の物語を紹介します。 保健室の先生にも男女差別が!?主人公の保坂先生は、教員免許をとったものの、男性ということでなかなか職を得られませんでした。北からしらみ潰しに面接を受け、ようやく東海地方の小学校で養護教諭となります。 しかし体育で転んで擦り傷を作った子供も、「保健室の先生が男の人だから嫌」と言ってなかなか来てくれません。白衣を着た男性は、小児科医を思い起こさせて怖いのかもしれませんね。 それでも担任の先生に連れられてくる生徒もいます。以前男子に「ブス」と言われたことで傷付き、ずっとマスクをしたままの生徒のケアや、帰国子女で学校は必要ないと思っている女子児童の保健室登校の世話など、意外と仕事は多いよう。子供は子供なりに悩みを持っているようです。 個性的なキャラクターたちが物語を盛り上げる親の教育方針に無条件に従ってストレスと溜めている優等生、男性養護教諭を信頼できる人物であるかを観察する小児科医、保坂先生が好きでつきまとう女の子、希死念慮（死にたい気持ち）に取り憑かれた男の子や、好きなアイドルが同じなのに仲良くできない子たち……。 そんな人生相談のような事情が、日々保坂先生のところにやってきます。先生たちには信頼されている保坂先生ですが、まだ着任一年目の新米。なかなか気苦労は絶えません。 個人的に推しなのは、保坂先生の相談に乗ってくれる福井先生！ 下の名前が「緋色」の褐色の肌がイケメンなマッチョな先生です。奥さんが空手の先生で、子供が三人いる良き夫で良きパパの一面も見られます。保坂先生の手伝いもしてくれる頼もしいイケメン！ こんな先生なので生徒にも好かれています。 読みごたえあるお仕事漫画です！今どきは、仕事であっても女子児童に男の先生が触れるのは問題視されがちですね。保坂先生も、うっかり倉庫の中で女子児童と一緒に閉じ込められた時や、好きだと言う生徒に抱きつかれた時などは、頭の中を「懲戒免職」という文字がよぎるようです。 主任教師からはヤバい場面を見られて「校長に……」となりそうな場面があってハラハラ。無事誤解は解けますが、小学生、手強いです！ 『保健室のせんせい。』は、珍しい男性お仕事漫画を読みたい方や、性差別で悩んでいる方、純粋に面白いけれど考えさせられる漫画を求めている方にはピッタリの作品です。子供相手の悩み改善方法がいくつも描かれていますが、大人が読んでも「ほほぅ」となるので、プチお悩み中の方にもぜひ読んでいただきたいですね。 『保健室のせんせい。』も店舗向け漫画リース「スマートコミック」でレンタル可能！店舗向けコミックレンタルサービス「スマートコミック」は、漫画コーナーを作りたいお店様へコミックの貸出・リースを行っています。 すべて料金内で付いてくる！ 「スマートコミック」のうれしいポイント
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