マンガは子供の成長に良い？マンガが脳に与える効果を解説

2025年3月12日

マンガを読むことで脳にはさまざまな良い効果があり、学習効果もあります。マンガは子供にとって良い影響を与えるのです。今回はマンガが子供の脳に与える影響や学習効果を解説していきます。

マンガは読書と同等の効果がある

マンガは娯楽作品であるため、活字の本と比べ下に見られることが多いです。親から「マンガを読んでばかりいないで勉強しなさい！」等とよく言われた方も多いのではないでしょうか。以前は「マンガを読むことが悪い」という風潮があったりしましたが、実際にはマンガを読んでも読書と同等の効果が得られると言われています。

創造力の向上

マンガの世界では現実に起こり得ないことが頻繁に起こります。その時々での気づき、驚きにより、自分が固定観念にとらわれていることを自覚します。この自覚をすることが創造力を養います。

感性の向上

人物の表情の描写や、台詞のフキダシによる表現の仕方などから、ただの活字からよりもさまざまな感情を読み取ることができます。そのため活字だけの小説などを読むときよりも感受性が豊かになる可能性があります。

記憶の定着

文章で情景を想像するのが苦手な人は多いですが、視覚は普段から幾度となく使用しているため、ビジュアルを用いたマンガは長期間記憶に残りやすいです。実際に脳が情報処理できる文字数は、絵を伴うと2倍の処理数になると言われています。

意欲の向上

感情を刺激するマンガの場合、好奇心が高まり意欲も向上させます。

これらのような効果があります。読書以上の効果を得られる点もありますね。

マンガが脳に与える効果

マンガが脳に与える効果を調べた実験によると、「笑い」「泣き」「学び」の3つの効果があることがわかりました。

リラックスにつながる「笑い」

現代社会では、あらゆる場面で柔軟な発想が求められています。ストレスがなくリラックスした脳の状態にすることで、いろいろアイデアが湧きやすくなります。マンガで笑うことにより、そのような状態を作り出すことができます。

ストレス解消につながる「泣き」

ストレス社会と言われる現在、精神的負担が大きくなっている方は多いかと思います。マンガを読んで思いっきり泣くことで、とてもすっきりした気持ちになりストレスを解消することができます。

涙の中には、ストレス反応として分泌されるコルチゾールという副腎皮質刺激ホルモンが含まれています。涙を流すとストレスも体外に放出されていることになります。ただし、玉ねぎを切って流す涙ではストレス発散にはなりません。感情の動きによる涙にストレス解消効果があると言われ、「感動による涙」が特に効果があるようです。リラックスした環境で感動の涙を流すと、きっと晴れやかな気持ちになることができるでしょう。

効率的な情報収集につながる「学び」

マンガは絵と文字による大まかな理解と記憶のしやすさから、活字よりも記憶に残りやすく、情報収集や学びにとても効率的です。文章教材に比べマンガの方が、読み終えるまでの時間が短く効率的な教材であるとの研究結果もあります。文字の羅列よりも読み進めやすいことから、「学び」の入口としては最適なものと言えるのではないでしょうか。