夏休み間近! 読んだら海に行きたくなる漫画3選

夏のレジャースポットは、やはり海
日差しが眩しく、暑さを感じる季節になってきました。7月~8月は夏休みシーズン。キャンプや旅行の計画を立てている人も多いと思いますが、夏ならではのレジャースポットはなんといっても海です。
海に囲まれた島国である日本は、観光やレジャーに適した海辺のスポットが多数。いくつか挙げてみると、東北には、天和年間に宮古山常安寺七世の霊鏡和尚が「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したといわれる岩手県宮古市の浄土ヶ浜があり、関東では千葉県の守谷海水浴場や神奈川県の逗子海水浴場、茨城県の大洗サンビーチ海水浴場などが人気です。関西では和歌山県の白良浜海水浴場、さらに沖縄県には宮古島の与那覇前浜ビーチなどがあり、その他にも全国各地に美しい砂浜や広い海水浴場が点在しています。
海岸を訪れて景色を見たり砂浜を歩いたりするもよし、海水浴をしたりマリンスポーツに挑戦したり港で海鮮グルメをいただいたり……と様々な楽しみ方がある海。今回は、夏休みに向けてその魅力を実感できる3つの漫画作品をご紹介します。
読んだら海に行きたくなる漫画3選
■『あまんちゅ!』(天野こずえ/2008年~2021年)
まずは伊豆の海を舞台にした作品から。東京から越してきた大木双葉とスキューバダイビングが好きな小日向光が、ダイビング部の活動を通して友情を育んでいく青春ストーリーです。
内気な性格で、見知らぬ土地での新生活に緊張していた双葉。しかし、明るく前向きな光と出会ってダイビングを始めて、新しいこと、未知なるものと向き合う楽しさを知っていきます。少しずつほぐれていく双葉の心情や海の近くで暮らす女子高生たちの日常が涼やかに描かれ、読みながら波の音や潮風のようなさわやかさを感じる心地よい作品です。
■『放課後ていぼう日誌』(小坂泰之/2017年~)
こちらも女子高生たちの海辺ライフ作品ですが、チャレンジするのは釣り。海辺の町に引っ越してきた鶴木陽渚がひょんなことから高校の「ていぼう部」に入部して、魚を釣り上げる楽しさに目覚めていきます。
そもそもは手芸部に入るつもりだった陽渚。釣りのことをまったく知らないため、ていぼう部の活動では驚いたり戸惑ったりも多いのですが、ドタバタしつつも自身の手先の器用さも活かしながら次第に馴染んでいきます。陽渚のよき部活仲間となる夏海やマイペースなオヤジキャラの部長・黒岩、真面目で料理上手な先輩・大野などていぼう部の部員たちも魅力的で、海釣りや潮干狩りなどをわちゃわちゃ満喫している彼女たちの愛らしさでほっこりさせてくれる作品。釣った魚を調理して食べる美味しい場面も満載です。
■『マリンブルーの風に抱かれて』(矢沢あい/1989年~1991年)
最後に紹介するのは、『NANA』や『ご近所物語』で知られる矢沢あいの作品。きらめく海を舞台にサーフィンを愛する若者たちの恋と青春を描いた物語です。
ヒロイン・橘遙は、初恋の相手・有川亨と再会。サーフィンに熱中する彼に改めて心惹かれていきますが、従兄弟の一平から想いを寄せられ、また、親友の智世が亨に恋したのを知ったため、踏み出せなくなってしまいます。そんな中、一平がサーフィンの大会で負傷して……? 遙と亨の恋、亨と一平の友情、サーフィンに打ち込む若者たちの挫折と再生など、海のそばで繰り広げられる多感な世代の青春群像がとても眩しい作品です。
3つの漫画で実感できる!海の楽しさ
海が主な舞台となっているこの3作品。それぞれが伝える海での楽しみ方を見ていきましょう。
『あまんちゅ!』は、海に潜る楽しさを存分に伝えてくれる作品。光や双葉がダイビングに挑む海の世界が清涼感いっぱいに描かれていて思わず目を奪われ、この美しい世界を見られるのなら潜ってみたい……と感じる方もいるのではと思います。また、スキューバダイビングの入門的な部分も見られる本作。潜るためには色々と準備も必要で、実践のために何をしたらいいのか?というところが初心者である双葉の姿を通して理解していけるので、ダイビングに興味がある方には非常におすすめの作品です。
『放課後ていぼう日誌』は、釣りの面白さや知識を教えてくれるのはもちろんのこと、あわせて様々な海の魚が登場するのが興味深いところ。アジゴなどよく知られているものを釣るときもあれば名前を聞き慣れない魚が登場する回もあり、多彩な海の生き物たちの姿に好奇心をそそられます。また、ていぼう部では釣った魚を食べるのがお約束で、部員たちが調理していただく場面はいつも美味しそう。海釣りへの興味を高めつつ、海の魚を食べたい!と食欲旺盛にしてくれる作品でもあります。
そして、『マリンブルーの風に抱かれて』が教えてくれるのは、まず、サーフィンの魅力や難しさ。亨や一平が波に乗る姿から、その気持ちよさが伝わってくる一方、ボードを乗りこなして技を決める難しさの臨場感もあり、颯爽とした中にかなりハードなスポーツであることが作中から伺えます。また、本作はドラマチックなラブストーリーであり、読んだら海で恋をしたくなる気持ちが高まりそう。サーフィンをしてバイトして、恋をして笑って泣いて……とビーチで青春を謳歌する若者たちがキラキラしていて、こんな風に友だちや大好きな人と海での思い出を残せたら、と思わせてくれる作品です。
まとめ – 夏本番に、海で心躍る瞬間をぜひ楽しんで
筆者は海の近くに住むのが長年の憧れでした。どこまでも続く美しい海を見て悩みが小さいことに思えたときが幾度もあり、見たくなったらすぐ海に行ける場所に住めたらどんなにいいだろう、と今でも夢見ることがあります。
見ているだけで癒され、泳いだり魚を釣ったり、遊んだり恋をしたりと、無数の心躍る瞬間が待っている海。この夏、海辺へ遊びに行こうと考えている方は、ぜひ今回紹介した3作品を読んで気持ちを盛り上げて、夏本番を思いきり楽しんでくださいね。
(執筆: 田下愛)
