古来より、猫は人間の良きパートナー。愛らしい外見、そっけない性格、気まぐれに人間と戯れる。そんな自由気ままな猫たちに、我々人類は大いに振り回され魅了されてきました。
今回は、そんな猫たちが主役の作品『ねこようかい（ぱんだにあ／竹書房）』をご紹介します。 Twitterから人気に火がついた話題作本作は、猫と人間によるハートフルな日常を描いた四コマ漫画です。しかし、登場するのは普通の猫ではありません。日本の妖怪と猫とが混ざり合った「ねこようかい」という個性的な猫たちが主役なのです。 作品は2015年11月にTwitterと作者のブログで発表された同名シリーズからスタート。可愛らしいキャラクター性と優しくほのぼのした空気感が人気を集め、2016年11月よりまんがライフオリジナルで連載を開始しました。ガシャポンをはじめ多数のグッズ化も果たしています。 不思議な生き物・ねこようかいが当たり前にいる日常ねこようかいという不思議な生き物が当たり前にいる日本に似た世界。そんな世界で、ねこようかいはちょっと個性的な猫として人間に受け入れられています。 たとえば、のっぺらぼう。
一見真っ白な猫ですが、顔はつるっとしていて普段は表情が見えません。いたずら大好きで、時折歯を見せてニッと笑い、見る人を驚かせます。表情は見えないものの、感情が大変豊かで仕草にも現れています。 たとえば、ろくろくび。
一見普通の三毛猫ですが、自由自在に首を伸ばせます。こたつに入ったまま首を伸ばしてエサを食べたり、伸ばした首で障子に穴を空けたりなど、面倒くさがりでやんちゃな猫らしい性格をしています。飼い主に甘えるときは首を長くして巻き付くなど甘えん坊な一面も。 たとえば、にんぎょ（人魚）。
上半身が猫、下半身が魚という人魚ならぬ猫魚の造形。食べると不死になる伝説があるのですが、あまりの可愛らしさから食べられることはありませんでした。会長と呼ばれる富豪の男性に飼われることになり、ぱふぇちゃんと呼ばれ溺愛されています。 と、このように個性豊かなねこようかいたちと彼らを取り巻く人々との日常が描かれている本作。 ねこようかいは身近な存在で、普通の猫よりも少し個性的な猫という立ち位置なのもおもしろいですね。何よりも、妖怪という本来はおどろおどろしい存在を猫の習性やデザインにうまく落とし込んでいるのは、大変素晴らしいと思います。 結局、人間は猫が大好き！私たちの現実世界を見ても、平成の猫ブームを牽引した猫駅長「たま」、YouTubeで最も動画が再生されたギネス記録の保持猫「もちまる」などなど……。これほど不穏なニュースが溢れる現代でも、猫が定期的にあちこちで話題になるのはなんだか微笑ましく感じてしまいます。 従順ではないし、気まぐれだし、振り回される。だからこそ可愛い。結局、人間はどんな猫であっても好きになってしまうのでしょうね。もしねこようかいが存在していても、今の時代なら意外とすんなり受け入れられる気がします。 『ねこようかい（ミー！シリーズ以降）』も店舗向け漫画リース「スマートコミック」でレンタル可能！店舗向けコミックレンタルサービス「スマートコミック」は、漫画コーナーを作りたいお店様へコミックの貸出・リースを行っています。 
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