漫画・コミックは言わずと知れた日本を代表するコンテンツです。そのコンテンツを活用しているお店といえば、まずマンガ喫茶が挙げられるかと思います。しかし最近では、日帰り温泉に行くとマンガコーナーがあったり、ちょっとした暇つぶしに喫茶店に行くと漫画棚があったりと、漫画というコンテンツを新規顧客の獲得や客単価の向上にうまく利用する店舗が増えてきました。 そんな中『宿泊×漫画』のコンセプトのもとに、東京や大阪など各地で開業して話題になっている「漫画ホテル」。新しいホテルの形として注目をされていますが、この記事ではホテルと漫画の相性や必要な冊数などを解説していきたいと思います。 各地に展開する漫画読み放題のホテル最近話題に挙がるようになってきた「漫画ホテル」。東京で話題になると、名古屋、大阪、福岡など、主要な都市を中心に各地でオープンが続いています。 では、なぜ「漫画ホテル」なのでしょうか。コロナ禍前であれば、増えていくインバウンド需要に合わせて海外の観光客をターゲットに宿泊特化型のホテルや高級感を前面に出したラグジュアリーホテルが展開をしていましたが、新型コロナにより国内のお客様にターゲットの変更を余儀なくされ、さらにテレワークやワーケション、マイクロツーリズムなどホテル内での巣ごもりという選択肢が出てきたことにより、特に20代~40代など若い世代やホテル近隣商圏の普段は利用のないお客様を中心に、ホテル内で長時間過ごしていただくことのできるサービスとして、漫画を核とした「漫画ホテル」が出てきました。 漫画の世界観に没頭実は「漫画ホテル」は、宿泊としての大きな特性を生かすことが可能です。お客様にとってホテルに泊まりに行くということは、日常とは違う場所に行くこと、つまり新しい体験を得るということを意味し、そこに特別な価値を見出していきます。たとえば、隠れ家の温泉宿で露天風呂に入ることやロケーション抜群のホテルで夕日を楽しむなど普段できない体験に価値を見出し、そしてそれを売りにする宿泊施設は数多くあります。 「漫画ホテル」は新しい体験のひとつとして、マンガをホテルで読むということを提供することができます。実際にご利用のお客様は、数多くのマンガに囲まれながら好きなタイトルや気になったタイトルを気軽に楽しみ、いつのまにか時間が過ぎていく…。普段とは違う宿泊という環境が特別な価値を与え、漫画に没頭できる世界を作り上げていくのです。 海外からのお客様にも好評また、「漫画ホテル」は、海外からのお客様にも喜んでいただけるサービスになります。中国や韓国などのアジア圏はもちろん、ヨーロッパやアメリカなど世界的に見ても、日本のマンガ文化は非常に魅力的なコンテンツになります。人気・定番マンガから海外では手に入らない最新のマンガまで、大量のマンガに囲まれることのできるホテルは、他の国にはない日本独自のホテルとして、コロナ後にインバウンド需要が復活した際、海外からのお客様に対する広告・宣伝、集客に大きな可能性を感じるツールになるのではないでしょうか。
漫画ホテル開業に必要な冊数は?それでは、漫画ホテル開業にはどのくらいコミックの冊数が必要になるでしょうか。まんが喫茶を例にとってみると、一般的にまんが喫茶を開業するときに必要な冊数は、40,000冊から50,000冊と言われています。まんが喫茶は、漫画がサービスの中心になるその性質上、集客や広告宣伝のため、古いタイトルやマイナーなタイトルなどもあわせて幅広いタイトルを置き、漫画の冊数を多く見せる必要があります。 一方、漫画ホテルは、まんが喫茶ほどの冊数は必要ありません。なぜならば、漫画ホテルは漫画をサービスの中のひとつとして提供するため、定番タイトルや旬なタイトルをしっかり押さえてさえおけば、お客様の満足度としては十分満たされるためです。そのため、漫画ホテルの開業時は、およそ5,000冊~10,000冊でご用意されることが多くなります。もちろん、冊数が多ければより宣伝になりますので、20,000冊以上導入をするホテルもあります。導入をするコーナーの広さやホテル自体の大きさなど、そのホテルに合った冊数を検討する必要があるかと思います。 漫画ホテル以外にも。さまざまなホテルに広がる漫画コーナー新型コロナウイルスの影響で、漫画ホテル以外にも漫画コーナーの設置が広がっています。カプセルホテルなどの簡易宿泊施設では漫画コーナーの設置は昔からありましたが、最近ではビジネスホテル、シティホテル、観光ホテル、旅館など多くの宿泊施設でまんがの導入が進んできています。 たとえばビジネス向けのホテルだと、長期滞在や定期的に宿泊されるお客様が、コロナの影響により仕事以外ではあまり外に出歩くことがなくなってしまいました。そのような中、ホテル内で過ごされる時間が相対的に増えてしまっている状況を踏まえ、新たな過ごし方の提案として、1,000冊~2,000冊くらいの漫画コーナーを設置し、お客様の満足度向上や他ホテルとの差別化を図っているところも増えてきました。 また、観光ホテルや旅館などは、ファミリーや若いカップル向けに、この時期に静かに楽しんでいただけるサービスとして、使われなくなった宴会場やロビー、ラウンジなどを活用して3,000冊~5,000冊ほどの漫画コーナーを設置して、サービスを提供しています。もちろん、日帰り入浴をしている施設だと、漫画コーナーを設置することにより、日帰り客の滞在時間UPと客単価向上を図ることも可能です。まさに、業態にかかわらずコミックの活用が進んでいると言えるでしょう。 漫画コーナー導入ならコミックレンタルサービス「スマートコミック」さて、漫画コーナーを活用されるホテルが増えていくなか、効果的な漫画コーナーの導入にあたっては大きな問題があります。それは、管理運用面で非常に手間がかかるということです。 まんがといっても、その種類は多岐に渡ります。毎月数百タイトルの新刊が発売され、更新をされていきます。もちろんお客様が読みたいタイトルも時間が経つと変化していくので、古いタイトルばかりのコミックコーナーになってしまうと、せっかくサービス提供をしているにもかかわらず、逆にがっかりされてしまうということにもなりかねません。では、漫画コーナーをちゃんと更新していこうかという話になるのですが、よほどコミックに詳しいスタッフがいない限り、管理が難しいのは容易に想像ができます。 そこで、コミックレンタルサービス(スマートコミック)がおすすめです。コミックレンタルサービスとは、本棚も含め漫画のレンタルができ、定期的なタイトルの入れ替えや抜け巻の補充まで可能なサービスになります。 タイトルの入れ替え時は、専用の在庫管理画面から誰でも簡単に発注ができ、人気タイトルや世代に合ったタイトルなど、ホテルのターゲットに対して最適なコミックが検索できるようになっています。また、レンタル中タイトルの継続新刊も自動で届くので、面倒な在庫管理が一括で管理可能です。今話題の漫画ホテルや漫画コーナー導入の際は、ぜひスマートコミックをご活用ください。
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