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TOP > スタッフブログ > 2021/03/01

引っ越してきたお隣さんは4歳児…!?
『コタローは1人暮らし』

2020年12月レンタルランキング280位

みなさんは、しっかり者な子供が大人顔負けの活躍をする作品は好きですか? 小学生女子が小料理店を切り盛りする『ちぃちゃんのおしながき』、天才子役が芸能界を生き抜く『このゆびとまれ』など粒ぞろいで私も大好きです。

さて今回は、このジャンルでおそらく最年少かもしれない4歳児(!)を中心にした人情コメディ『コタローは1人暮らし』をご紹介したいと思います。

小さなアパートに暮らす狩野 進は、大成できないまま30歳を過ぎた漫画家。編集者から毎回ダメ出しされ、彼女にもフラれるという冴えない生活です。そんなある日、隣室に「さとうコタロー」と名乗る少年が1人で引っ越してきます。無表情で妙に生活力があって、「わらわ」「~ともうす」など古風な口調でしゃべる不思議な子供・コタロー。本作はそんな彼と、狩野をはじめアパート住人たちが関わっていくハートフル物語です。

なんと言っても一番の見どころは、コタローくんの超個性的なふるまいでしょう。日々の買い物から料理まで、ひと通りこなせるスーパー4歳児! 周囲の人々の心情を読み取る能力にも長け、狩野がドキッとさせられる場面もしばしば。かと思えば銭湯や誕生日会のことを知らなかったり、好きなアニメに夢中になったり、年相応のところもあります。

そんなコタロー少年の生活をほほえましく眺めたいところですが、ときおり涙腺をザックリと刺激してくるのも本作の特徴です。コタローがお風呂に入れなかった日に他人と距離をとるのは「臭かったら嫌われるから」、楽しいときでも写真に撮られるのを拒否するのは「自分の顔写真をネットで見つけた父親が養護施設へ押しかけてきたから」、保湿ティッシュが甘い味だと知っているのは「ティッシュを食べて飢えをしのいだ経験があるから」、強くなりたいが口癖なのは「自分が強かったら父親を悪者にせず済んだと思っているから」など……どうやら父親から暴力、母親からはネグレクトを受けていたらしき過去が断片的に描かれるのです。生まれつきしっかり者だったわけでなく、そうならざるを得ない環境で4歳まで生き抜いてきたと知らされ、読んでいてホロリとさせられます。

そんなコタローを見守り、時には心を救われる周囲の大人にも、それぞれ抱えた過去や事情があります。たとえば狩野は子供のころに両親を事故で亡くしているから、親に甘えられないコタローの寂しさが結構わかるんですね。それでつい世話を焼いてしまって、幼稚園の送迎をしたり一緒に銭湯へ連れて行ったりしているうちに、2人の絆は深まっていきます。「大人になりきれていない31歳」と「大人のようになるしかなかった4歳」の交流は、いろいろ考えさせられる部分が多いです。

ウルッとくる展開もあるわけですが、全体としては個性的なキャラクターがおりなすコメディ仕立てになっているので、読んでいて落ち込む心配はないはず。悲しみや不安があっても、「それでも前向きに進んでいこう」というポジティブ路線なところに救いを、そして作者のやさしさを感じます。

ちなみにこの作品、今年4月からテレビ朝日系でのドラマ放送が予定されています。コタローくんが4歳から5歳になっているなど細かい設定変更はあるようですが、わりと原作に近い展開が期待できそうです。「電子コミック大賞 2018」で男性部門賞を獲得し、コミック発行部数もミリオン超えを達成している良作ですので、ドラマ化をきっかけに多くの人に知ってもらえたらいいなと思います!




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